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さもみた!

I'm a thermometer.

韓国での自己紹介

韓国生活もあと少しで1年を迎えるわけだが、やっぱり毎回毎回、自己紹介がうまくいかない。というのも、「はい、じゃあ自己紹介して~」となった時に、当てはめる自己紹介の型とでも言えばいいのか、その型が日本とは異なるのだ。

 

今日、9月に演劇部に入ったぶりくらいに韓国語で自己紹介したのだが、そのときに比べて韓国語もできるようになっているし、当たり前のように韓国人のように自己紹介くらいできると思っていた。今までは、僕が集団に突っ込んで行ったために、僕だけが自己紹介をする形式だったからあまり気にならなかったが、今回はお互いに自己紹介し合う形式で、かつ僕が一番最初に言ったために他の人との違いが明らかにわかったのだ。

 

僕がした自己紹介は、

『저는 뭐뭐이고요, 교환학생으로서 일본에서 왔습니다. 경영학을 전공하지만 한국이랑 한국어에 관심이 많아서 한국어로 뭔가를 하고 싶었어요. 여름에 연극 공연을 보러 갔더니 너무 멋있어서 이 동아리에 들어가게 되었습니다. 이 번에는 배우로 참여하겠습니다. 잘 부탁드립니다.』

 

日本語で言うと、

 

『私の名前は○○で、交換留学生として日本から来ました。経営学を専攻していますが、韓国や韓国語にたくさん関心があって、韓国語で何かしたかったんです。夏に演劇の公演を見に行ったら、とてもかっこよくて、このクラブに入ることにしました。今回は役者として参与させていただきます。よろしくお願いいたします。』

 

僕的には、悪くない自己紹介だと思ったのだが、すぐに質問が飛んできた。

『何歳ですか?』と。

 

「ああ、そうか、韓国では名前の次に年齢が重要だったんだ!」

と大事なことをすっかりと忘れてしまっていた。

 

韓国人大学生の自己紹介の始まりの型は決まっていて、

『저는 뭐뭐학과 뭐뭐학번 뭐뭐뭐이고요,~~~~~~~~』

『私は、○○学科、○○学番、○○○です、~~~~~』

だ。

この型には、自分の専攻と大学の入学年度、そして名前が含まれている。通常、この後に『よろしくお願いします』といえば済むのだ。この一文に重要な情報はすべて詰まっているということだ。もし大学でなければ、入学年度ではなく、生まれた西暦をしゃべる。

 

つまり、僕には学番はないけれど、生年を伝える必要があったのだ。

『93년생 뭐뭐입니다』

『1993年生まれ ○○です』

のように。

 

初対面で年齢を聞くのはちょっと失礼なんじゃないか、と心配に思う方も少なくないと思う。僕も決して年齢を聞いたりしない。最近は学年なんかもあんまり気にしないくらいだ。じゃあ、韓国ではなんで年齢を聞くのかというと、韓国の礼儀の文化に由来していると言われている。日本も敬語を使うが、日本の場合は歳とは関係なしに初対面であれば、敬語を使うし、場に応じた使い方をするものだ。韓国でもそうなのだが、韓国ではそれよりも年齢によって使い分けようとする傾向が強い。大学の同級生でも、相手が年上であれば「お兄さん」「お姉さん」と呼ぶし、敬語も使うのだ。日本ではあまり見られない光景であろう。歳によって、人間関係のあり方がまるっきり違うのが韓国文化なのだ。友達の中でも、この文化に対しては賛否両論だが、ほぼ全員が従っている文化なのでそう簡単に変わることはないのだろう。

 

僕は浪人も経験した上に、大学4年にもなって交換留学に来ているために、知り合う学生は必然的に年下が多い。もちろん年上に対しては敬語を使うのだが、年下だと知ったからといってそんなに態度を変える性分ではない。一方的ではなく、自然に親しくなるにはこれがいい方法だと考えるからだ。だから、とても親しい一部の年上の方に対して敬語を使わない場合もある。しかし、このスタンスには欠点もある。年下に対して、敬語だとよそよそしい雰囲気を出してしまうのだ。日本語でもそうだが、敬語は相手を配慮する言葉でありかつ、相手との一定の距離を保つ言葉でもある。僕は相手の態度に依存して、自分の態度を決めてしまうきらいがあるために年下相手にはうまくいかない場合も多々あるのだ。おそらく後輩も僕に気を使っている状態なのであるから、先輩である僕から緊張を解いていかなければならないのだろうが、あまりうまくできない。

今回の演劇のプロジェクトでこれを克服できたら幸いだ。2ヶ月のプロジェクトは今日始まったばかりだ。明日から本格化する練習に向けて、気合いを入れ直しつつ、人との関わり方について見直したい。

今日は、韓国での自己紹介と、それに関連するちょっとした個人的な話でした。